つるのつぶやき

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zoom RSS 8月6日を前に

<<   作成日時 : 2008/08/06 00:47   >>

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 8月6日がくると思い出す。
 子どもの頃、日が暮れると
原爆ドームのそばを流れる元安川に、
父と二人で出かけていた。
 灯ろうを買い、
父は私の知らない女性の名を書いて、
川に流した。
 そしていつまでも手を合わせ、
祈っていた。

 何年続いただろうか。
 ある年、私は思いきって
父に聞いてみた。
  「この人誰なの?」

 父は一枚の写真を前に
静かに語ってくれた。

 おかっぱ頭に あどけなさが残る
制服姿の女学生。
 それは父の初恋の人だった。
 兄二人を戦争で亡くした父。
 悔しさから母親の反対を押し切り、
17才で海軍志願兵になった時、別れを惜しみ、
写真の交換をしたこと、
何度も手紙のやりとりがあったこと、

 原爆投下後1か月して、呉の海軍から戻った父。
 焼け野原の広島を、初恋の人を探し歩いた日々。
 そしてその人が原爆で亡くなったことを知った。

 8月6日がくると、
私は写真でしか知らないその人の姿を
思い浮かべる、

生きていたら、
 どんな人生を歩んでいたのだろう。
生きていたら、
 私は生まれていたのだろうか。
生きていたら・・・

 そして、
亡くなった父に代わり、灯ろうを流す。

 今年もまた、作業所で仲間と一緒に
平和学習をする。
 それは広島に生まれ、広島で育った私たちの
務めかもしれない。
 二度と同じような悲劇を繰り返さないために・・・。


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