つるのつぶやき

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<<   作成日時 : 2009/11/27 00:04   >>

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 先日、こんなことがありました。
 
 終わりの会の前、お茶を飲みながら、
職員はせっせと連絡ノートを書き、
仲間たちは、つかの間のほっとしたひとときを
思い思いに過ごしています。
 
 そのとき、ある仲間のワーッと叫ぶ声。
 しばらくすると、ドンドン激しい音に変わります。
 どうも、ドンドンしているのは、ワーッと叫んだ仲間。
 様子はよくわからないのですが、
ふざけ過ぎていた仲間が職員に注意されて、
それでもおさまらず、そばにあったドアをドンドンと
叩いていたようです。
 
 そのとき、大きな声や音が苦手な仲間が、
「帰らんのんよ」と私に訴えてきました。
 その仲間が「帰らんのんよ」と言う時は、
  “ちょっと気になることがあって、しんどいから、
   職員と話をして、気持ちを落ち着けてから帰り
   たい(=送迎車に乗りたくない)”
というサインだということは、
今までの関わりで理解していたので、
「もしかして、ドンドンしてるのがしんどい?」
と聞くと、うなずきます。
 
 いつもだったら、
「どうして、ドンドンしようるんかねえ?」
「しんどいねえ」「ドンドンせんとってほしいねえ」
としんどさを訴えてきた仲間と職員の2人の会話で
終わっていたところですが、
ふと
「じゃあ、○○さんにドンドンしないでって言いに行こうか?」
と提案するとうなずくので、
一緒に「ドンドンしないでね」
と○○さんに直接伝えました。

 ○○さんも、職員の関心を引くためにやっていたので、
いきなり予想していない人に何か言われたので、
びっくりしてふざけていた手が止まりました。
 
 「帰らんのんよ」と言っていた仲間も
思い切って伝えることができて、
ホッとした様子でした。
 「帰れそう?」と聞くと、
「帰るよ」と言って、終わりの会に参加し、
無事に送迎の車に乗って帰宅しました。
 
 このことを通して、
私たち職員は、普段の実践が
「仲間−職員」の関係だけで
終わっていることが多いなあ、
と反省しました。
 
 自分の気持ちをうまく伝えることの苦手な仲間には、
「〜という気持ちだったかな?」
と、職員が気持ちを確認して、
「しんどかったね(うれしかったね)」
と仲間の気持ちに寄り添い、共感する。
そういう関わり方になりがちでした。
 
 そして自問自答、
 果たしてそれで、
仲間たちは満足しているのだろうか。
 本当の意味での
「仲間の気持ちに寄り添う実践」だろうか?

 相手に気持ちを伝えることは、
障害のあるなしに関わらず、難しいことです。
 特にそれが負の感情であればあるほど。

 そんな仲間の気持ちを
職員は受け止めているのだろうか?
 仲間の声を聞いているようで、
結局は職員の都合で、「この場をなんとか終わらせよう」
としてないだろうか? 
 「あなたの思いを聞いているよ」と言っても、
単に仲間の言葉を聞いて、受け止めたつもり
になってはいないだろうか?
 仲間が「この職員は分かってくれた」
と思えるほど、聞いているだろうか?

 障害のある方は、伝えきれない思いを抱えて、
いつの間にか伝えることをあきらめてきた
人生かもしれない、と思いました。
 伝えることの苦手な仲間の
「伝えきれない気持ち」を想像しつつ、
仲間から仲間へ、伝えようとする気持ちを
もっともっと大切にしないとなあ、
と思ったできごとでした。

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内 容 ニックネーム/日時
2週続けて「聞く」がテーマ。興味深く読ませていただきました。
ぴー
2009/11/29 10:12

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